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ソラ(宇宙)のコラム:Vol.4 「謎の彗星がみえるかな?キャンペーン」だそうだ 2006/4/21

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☆ Vol.4 「謎の彗星がみえるかな?キャンペーン」だそうだ 2006/4/21
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今、凄い勢いで私達の地球に向かっている物体があります。
そう、それは、「ほうき星」と呼ばれるもの。彗星(すいせい)です。
今年の5月12日に地球に最接近するらしい シュバスマン・ヴァハマン第3彗星です。
ちなみに、Schwassmann-Wachmann と書くので、英語読みでは、「シュワスマン・ワハマン」と呼ばれることが多いようです。

彗星とは、
「ほうき星」と言われたりしてるけど、英語では Comet。(なお、私は大場久美子のコメットさん世代)

よく、「流れ星」(流星)と混同されちゃうことがあるけど、完全に別ものです。
流れ星は、宇宙に浮遊してる石などが、地球の大気に突っ込んでくるときに上空で燃えてそれが光って見えるもの。
だから、一般的には、すうーーっと数秒しか光ってなくてそのままソラの上燃え尽きちゃう。
ごくまれーーに、隕石として地上に落ちてくるものもあるけどね。そんな流星は、ソラで凄い光を出して飛んでいきますね。私達は、火球(かきゅう)と呼んだりしてます。

「彗星」は、私たち、地球や火星などの惑星の兄弟といえるでしょう。

太陽の周りをグルグル公転してる星。星と言っても、氷で固められた雪玉をイメージしてください。
兄弟だけど、地球のように太陽を中心にしたほぼ円の軌道とは違い、かなーーり楕円で太陽からずっと離れた太陽系の端からぐるーーっと周ってきて、また太陽の近くを抜けて遠ざかっていく。
この太陽の近くを通るときに、彗星の表面(外側)の氷などが解けて、それが太陽に反射して光って見えるのが、ほうき星の尾の部分。

兄弟の割には、地球と違って、かなり自由気ままに旅をするスナフキンさんのような人生(星だけど)を送り、出てったきり、しばらく帰ってこない放蕩息子な感じ。
一昔前に話題になった「ハレー彗星」は、76年周期。76年かけて太陽の周りを移動するってこと。長いね。

ところが、今回の 「シュバスマン・ヴァハマン第3彗星」。ドイツ人のシュバスマンさんとヴァハマンさんが発見者。
彗星は、先着順で3名の名前が付くので今回は2名分の名前です。

そして、なんとこの彗星、周期が 5.4年。

  • なんだあ、そんなんしょっちゅう見られるんでしょ?
  • たいしたことなくない?

と、思うでしょ?
それがなんだかちょっと謎が多い彗星なんだそうです。
どうやら、とっても、小さい雪玉な彗星らしく、1930年に最初に発見されてから、1979年に再発見されるまでその存在が行方不明になったりしてたそうです。

それが、前回の回帰時の2000年、その前の1995年の時にも、この彗星の核(雪玉部分)が分裂して、急に明るくなったりしたのが観測されたらしいのです。分裂が激しすぎると、彗星崩壊となって消滅!なんてことになってしまうことも。

そんなわけで、国立天文台のキャンペーン。みんなでソラを見上げて見えたら報告しよう!ってことらしいです。

残念ながら、今の予想ではさほど明るくは見えないので、双眼鏡などを使わないとちょっと厳しいかも。

それでも、2時間くらいでお月様一個分は、移動していくのが見えるのは、宇宙を感じられるめったに無いチャンス。

キャンペーンは、GWの期間。実際の最接近は5/12なのだけどこの最接近の翌日13日、ちょうど満月。だから、彗星のように、ぼうっと光る明かりは月明かりに負けてしまいます。だから、GWのころが見るにはお奨めってことなのです。

場所は皆さんも聞いたことがあると思われる「こと座」の付近。
新たなる分裂の可能性もあるから、もしかしたら、見ている向こうで大バーストが?!

「謎の彗星が見えるかな?」キャンペーン 
(http://www.nao.ac.jp/phenomena/20060502/index.html 国立天文台のページへ

やっぱり、ソラはステキだ。

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